2010年10月13日水曜日

京田辺市散策(15)【一休寺その5】

次は【方丈】で、江戸時代、1650年に加賀藩・三代目藩主
前田利常の寄付によって再建されたそうです。
利常候は”大坂夏の陣”の時に大坂に向かう途中、木津川に
陣をしいたときに一休寺をお参りされ、一休和尚が書き
残した数々の「おきて」を見て、たいそう感心されて、
尊敬の念を抱くと共に、寺があまりに荒れてしまっている事を
なげかれて、酬恩庵の再興に乗り出されたそうです。



【方丈】は3つの部屋に分かれていて、各部屋には
狩野探幽の筆による障壁画があります。
現在はデジタルで複製された物に置き換わっていますが
言われないとわかない程すばらしい再現力です。







真ん中の仏間には一休禅師の木像があります。
この像は一休禅師が亡くなる前の年に弟子の墨済さんに
命じて作らせたもので、重要文化財に指定されています。
この木像は、一休禅師が自分の頭髪と髭を抜いて植え付けた、
珍しいもので、像にはその跡が残っているそうです。





この輿は一休禅師が大徳寺に通うときに乗っていたと言われています。



方丈を見せていただいた後は庭園です。

続く・・・